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<Mitani / I Did Nothing Other Than to Tell Them to Smile>魏子涵
¥4,400
<Mitani / I Did Nothing Other Than to Tell Them to Smile> 魏子涵 発行:Place M 印刷:2025年 判型:205 x 175 mm 頁数:36P 製本:ハードカバー 300部限定 企画制作:Place M ISBN:978-4-905360-43-8 価格:税抜4,000円 物語の舞台は、中国のある家族。作者自身と飼い猫「三谷」の二つの視点から語られる物語が重なり合うように構成されている。日記、視覚的記憶、中国的な家族像、そして作家の個人的な時間が、トイカメラのHOLGAを通して一本の線でつながれ、虚構と現実が柔らかく交差する風景を映し出している。 本書は、挿入ページの構成、手作業で仕上げられた綴じや縁、猫の爪痕を模したサインなど、細部にまで作者の手の痕が宿る。 ― 出版社説明文より 私の両親は、2020年に結婚30周年を迎えた。中国ではこれを「真珠婚」と呼ぶ。現代の社会において、30年間共に歩むことは、多くの人々にとって羨望の的といえる。両親はある日、「私たちはまだ結婚写真を撮ったことがない。あなた、写真を学んでいるなら、撮ってくれない?」と言った。この言葉が、本作品制作のきっかけとなった。 家族写真の多くと同様に、被写体はカメラの前で笑顔を作り、私に向かって「チーズ」と言う。しかし、時折シャッターがうまく切れず、作られた笑顔が次第に硬直したり、瞬きをしたりする場面もある。それでも、その一瞬に込められた喜びの感情は常に本物だ。 さらに、これまでと同じように、短いながらも日記のようなテキストを書き留めた。それは、かつて家族アルバムに添えられた記録を思わせるものだ。 ― 魏子涵
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<A Slow Boat to China> 尾仲浩二
¥8,250
<A Slow Boat to China> 尾仲浩二 発行:Place M 印刷:2024年 判型:240 x 180 mm 頁数:109P 製本:ハードカバー 800部限定 企画制作:Place M ISBN:978-4-905360-42-1 価格:税抜7425円 「2004年3月21日 晴れ 上海へ出発する前に、100巻のフィルムと大きなスーツケースを買った。」 ― 尾仲浩二 尾仲浩二の写真家人生において船は重要な意思であり、鉄道よりも船が好きだという。尾仲の写真家人生と同じように、船には決まった航路がなく、水上を自由に漂っている。 2004年3月21日から4月23日にかけて、尾仲浩二は中国を訪れた。20年後、当時中国で撮影した写真のカラーフィルムが色褪せ始めていることに気づいた尾仲は、ネガが完全に色褪せる前に、古くなった印画紙に中国のイメージを拡大した。 本作『A Slow Boat To China』も、尾仲浩二の代表作でもある『Slow Boat』と同じく、村上春樹の短編小説『中国行きのスロウ・ボート』へのオマージュとして、船というアイデアをタイトルにしている。 ーージャズ好きなら、村上春樹の小説が1948年のフランク・レッサーのヒット曲「中国行きのスロウ・ボート(On A Slow Boat ToChina)」を引用していることにお気づきだろう。 中国を訪れた際のカラー写真70点を収録。 ― ディストリビューター説明文より
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<東京> フェン・リー(馮立)
¥3,800
<東京> フェン・リー(馮立) 発行:Place M 印刷:2023年 判型:305 x 220 mm 頁数:48P 製本:ソフトカバー 800部限定 企画制作:Place M ISBN:978-4-905360-41-4 価格:税抜3420円 今年で38年目を迎える東京・新宿の写真ギャラリー「Place M」。2023年6月に中国から写真家のフェン・リーを招き、「Flash Theater」展を開催した。リーは、1ヶ月近く東京で 撮影と制作を行い、撮影後すぐに写真をセレクトし、写真集を作ることが本書出版のきっかけとなった。これは、CAMPのメンバーである北島敬三の70年代のスナップ写真集『写真特急便 東京』を思い出させるが、この写真集に収録されているイメージも展覧会で撮影されていた。リーの写真に欠かすことのできない偶然と冒険のように、新宿ゴールデン街の写真バー「こどじ」で冷たいビールを飲んでいたら、酔っ払ってやってきた北島敬三に偶然出会った。 リーは東京滞在中に毎日獣のように写真を撮り続け、みんな疲れ切っていた。その日の撮影が終わるとすぐにPlace M近くのセブンイレブンで写真をプリントし(プリント枚数が多すぎてコンビニの写真用紙が足りなくなったこともあった)、Place M 4階の写真教室の壁に貼ってセレクト・編集していた。 写真家の瀬戸正人はリーの写真についてこう評している。「写真には表面と内面の2つの側面がある。この文脈で「表面」というと少し侮蔑的な感じがするが、フェン・リーの写真にはそのような状況はまったくない。表面の高度に統一された平面感と脱力感は、彼の写真作品の奥行きを反映しているにすぎない。」 この軽くてZineのような写真集には、リーにとって非常に個人的であり続ける46枚の写真が収録されている。フラッシュライトに照らされた酔っ払いからタバコを吸う森山大道、東京都心の墓地から蔡國強の花火まで、リーは写真を通して日本の先人たちと時空を超えた議論を展開している。 ― 出版社説明文より
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<金宇澄と陸元敏:この川の面影 ―『繁花』より蘇州河へ>
¥1,100
金宇澄・陸元敏 発行:Place M 印刷:2022年 判型:780 x 540 mm 頁数:16P 製本:新聞紙 2000部限定 企画制作:Place M 価格:税抜1,000円 茅盾文学賞受賞作家・金宇澄氏の絵画制作は、自身の小説『繁花』のために描いた挿絵から始った。写真家・陸元敏氏の創作は、1970年代にまで遡ることができる。 本カタログは展覧会にあわせて発行された新聞形式の特別冊子で、カナダ製の新聞用紙を使用し、タワー式輪転機で印刷されている。 誌面には、金宇澄氏による近年の版画作品と、陸元敏氏の写真作品が収録されている。
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<A Transparency Poem> 黄京 Huang Jing
¥6,600
<A Transparency Poem> 黄京 Huang Jing 発行:Place M 印刷:2023年 判型:310 x 220 mm 頁数:84P 製本:ハードカバー 500部限定 企画制作:Place M ISBN:978-4-905360-44-5 価格:税抜6,000円 見過ごされがちな周囲の些細なディテールに焦点を当てることが多い黄京は、世界を見る方法として写真を使うことに並々ならぬ決意を抱いている。彼の作品では、世界は純粋で詩的なものとなり、ダイヤモンドのように輝く錆、シダ、砂浜、クモが一緒に沈黙している。アメリカの小説家、ウィリアム・フォークナーが『響きと怒り』で馬鹿なベンジーの慟哭を「太古の昔から存在していたかもしれない慟哭が、惑星の連動によって一瞬だけ聞こえるようになった」と表現しているように、柔らかくサイケデリックな殻の下には、世界の生のエネルギーが迫ってくる。黄の新作は、これまでの彼の作品よりも純粋で幽玄であり、クラシックの香りが強く漂っている。作品は、同じシーンの連続したイメージでアレンジされており、読むと詩的なリズムと韻が生まれる。作品の霧のような雰囲気の下、大きなグレーの色調は毛焰(マオ・イェン)の油絵や詩を彷彿とさせるため、巻末には毛焰の「剩山图3」が収録され、作品集を締めくくっている。 ― 出版社説明文より
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広川泰士 Taishi Hirokawa 写真集「2023-2011 あれから」
¥6,600
広川泰士 写真集「2023-2011 あれから」 発行:Place M 発売:2023年9月22日 判型:W290mm x H230mm ソフトカバー デザイン:白谷敏夫 データ管理:小松 透 翻訳:ギャビン フルウ 寄稿:飯沢耕太郎 印刷・製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-46-9 価格:税抜6,000円 2011年3月11日に起きた東日本大震災から1ヶ月後、亀裂が入りデコボコに波打った東北道をワンボックス車に支援物資を積み込み北上した。 当時は自分たちの水や食料、ガソリンも携行する必要があり被災地がどのような状況なのか正確には判らなかった。なんとか一ノ関まで辿り着き1泊、翌日山道を気仙沼へ入った。 遺体を探す大勢の自衛隊員、上空を飛び交うヘリ・・・そこには、まだ水が引いていない戦場のような光景が広がっていた..... 広川泰士プロフィール 神奈川県生まれ。世界各都市での個展、美術展への招待出展多数。写真集「SONOMAMA SONOMAMA」「STILL CRAZY nuclear power plants as seen in Japanese landscapes」「SOUNDS FROM THE PLANET -惑星の音-」「Timescapes -無限旋律-」「Whimsical Forces-時のかたち-」「BABEL ordinary landscapes」「Fuji Sun」 「Bus Stops in L.A. 1974-75」他。 講談社出版文化賞、NY.ADC賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、日本写真協会賞、東川町国内作家賞、他受賞。ロサンゼルスカウンティ美術館、プリンストン大学美術館、サンフランシスコ近代美術館、ミュンヘンレンバッハハウス美術館、フランス国立図書館、東京都写真美術館、東京国立近代美術館、他で作品が収蔵されている。 http://hirokawa810.com/
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根岸栄介 Eisuke Negishi 作品集「TWO BECOME ONE」
¥4,950
根岸栄介 作品集「TWO BECOME ONE」 発行:Place M 発売:2023年9月13日 判型:W210mm x H257mm ハードカバー ブックデザイン: 小松 透 印刷・製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-45-2 価格:税抜4,500円
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黄愛 Huang Ai 作品集「KABRALA」
¥5,830
発行:Place M 発売:2022年12月29日 判型:W203mm x H254mm 88P (作品61点) ハードカバー 装丁:小松透 翻訳:ジョン・サイパル 印刷・製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-40-7 価格:税抜5,300円 「空想家です」 初対面で、彼女はそう言った。 聴き取りにくい日本語ではあったが、低く太い声で確かにそう言い切ったのだ。 その瞬間、この若き作家・黄愛 Huang Ai から放された謎めいた言葉の響きが、 地を這うように千里の彼方に届くのが見えた気がした。 暗がりに浮かぶ男や女の顔、目や鼻筋の輪郭は漆黒の闇に溶けて、 細い指先で撫でられた印画紙はみるみる滲み入り、 ぼんやりした異界へと引きずり込まれてしまう。 黄愛のその指のわずかな力と秘めていた情熱が炸裂すれば、 白い歯を輝かせた女は、もはやこの世の者ではなく異界の住人となる。 魔法の閃光がスパークするたびに、「空想家」黄愛は、人知れず「結界」を超えて行った。 小説家、書家、音楽家、そして写真家と様々いるが、「空想家」もこの列に並ぶのだろうか。 並ぶならどの高さに位置するのか。 黄愛は、2001 年北京で生まれた。 世界は、21 世紀の明るい未来がやって来るものと希望を抱いたのだった。 彼女は、何歳から絵を描くようになったか憶えてはいない。 だが、5 歳のごろには画家になりたいと、漠然と考えるようになったと言う。 少女の小さな空想は、その頃すでに始まっていたのだ。 そして、この 10 数年間、 絶え間なく脳内にスパークした閃光、 ここに巨大なる空想の御柱として、すぐそこにと立ち現れたのだ。 「空想家」の、深淵なる虚無がここに見える。これらの作品は、印画紙に描かれた「空想家」の呪文だ。 [Kabrala] それは、虚実の星を渡る「空想家」の言語で描かれた、まだ見ぬ物語だ。 Place M 瀬戸正人
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小池 潤 Jun Koike 写真集「神々の微笑 Smiles of the Gods」
¥4,950
小池 潤 写真集「神々の微笑 Smiles of the Gods」 発行:Place M 発売:2022年12月1日 判型:B5横 ハードカバー 120P(写真点数91点) デザイン・スキャニング:小松 透 現像・印刷版下プリント:秋広健太郎 ( カメラのマリア堂・赤羽 ) 印刷・製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-39-1 価格:税抜4,500円
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小林マコト Makoto Kobayashi 写真集「Vintege」
¥6,600
小林マコト写真集「Vintege」 発行:Place M 発売:2022年5月23日 判型:W260mm x H200mm 写真43点 ハードカバー 蛇腹製本、スリップケース入り デザイン:小松透 印刷・製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-38-4 価格:税抜6,000円
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若山美音子 Mineko Wakayama 写真集「マグノリアの香り」
¥4,950
若山美音子写真集「マグノリアの香り」 英題:The fragrance of Magnolia 発行:Place M 発売:2022年3月1日 判型:W260mm x H220mm 写真63点 ハードカバー 制作:TokyoLightroom デザイン:小松透 印刷・製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-37-7 価格:税抜4,500円 マグノリアの香り 実家のある中国四川省成都市では春から夏にかけて老婆たちが道端で マグノリアの花を 糸に通して売っている。 人々はそれを買って胸につけたり部屋に飾ったりする。 この季節の町の中はいつもこの花の香りが 漂っている。 実家に戻りこの花の香りを嗅ぐと幼いころの記憶が蘇ってくる。 日々変化する街並みや人々の姿から古い記憶と重なる情景が浮かび上がる。 どれも見慣れた光景であり、初めて見たような気がする光景でもある。 私はカメラを通して、目の前の光景を確認する。 マグノリアの香りを嗅ぎながら、過去の自分と無数の会話をする。 The fragrance of Magnolia In my hometown, Chengdu -Sichuan Province in China, you will see old ladies on the streets selling threaded Magnolia from Spring to Summer. People will buy them and pin them on their chests or put them in their rooms as decoration. During this time of the year, the town is always filled with the smell of this flower. Every time I go home and smell this fragrance of Magnolia, the memory of the time when I was young comes back. The ever-changing townscape and its people, for some reason, overlaps with the vision of events from my old memories. The scenery looks so familiar, yet it seems like I have seen it for the first time. I check this scenery that spreads right in front of me through the lens of my camera. I would have unending conversations with my past self - while smelling the fragrance of Magnolia. 若山美音子 プロフィール 中国四川省成都市生まれ。四川大学外国語学部日本語学科卒業。 早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。 2000年以降、写真を始める。写真家瀬戸正人に師事。 個展 2017年 「True colors」(フォトギャラリー〈Place M〉/東京 ) 2019年「遠い呼吸 - A distant breath -」(フォトギャラリー〈Place M〉/東京) 2021年「遠い呼吸 - 曖昧な存在に問いかける-」(キヤノンギャラリー銀座 /東京) 2021年「遠い呼吸 - 曖昧な存在に問いかける-」(キヤノンギャラリー大阪 /大阪) 2022年「マグノリアの香り」(ニコンサロン新宿 /東京) グループ展多数参加 写真集 2020年「遠い呼吸 - A distant breath -」(Place M) 日中写真交流協会会長 日本写真協会会員 Mineko Wakayama Profile Born in Chengdu, Sichuan, China. Graduated from Sichuan University, Chengdu, China, with a bachelor degree in Japanese. Graduated from Waseda University, Tokyo, Japan, with a bachelor degree in Economics. Start taking photos after 2000. Studied under a photographer, Masato Seto. Solo Exhibition 2017「True colors」, Photo Gallery “Place M” , Tokyo. 2019「A distant breath」, Photo Gallery “Place M” , Tokyo. 2021「A distant breath -Asking for vague existence-」, Canon Gallery Ginza, Tokyo. 2021「A distant breath -Asking for vague existence-」, Canon Gallery Osaka, Osaka. 2022「The fragrance of Magnolia」, Nikon Salon Shinjuku, Tokyo. Have attended multiple photographic group exhibitions. A photo book “A distant breath” published in 2020 by Place M. Chairman of Japan-China Photograph Association Member of the Photographic Society of Japan
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小松 透 Toru Komatsu 写真集「nature morte - après 311 -」
¥8,800
小松 透 写真集「nature morte - après 311 -」 印刷:2021年3月11日初刷 発行:Place M 判型:250 x 250 mm 82P 小口袋 ドイツ装 5x5inch サイン入りオリジナルプリント付き 300部限定 3種類の写真からプリントをお選び頂けます。 本文用紙:モンテシオン(日本製紙石巻工場製) 企画制作:TokyoLightroom 英語翻訳:ハワード・ワイツマン 協力:吉田耕司, RED Photo Gallery プリンティング・ディレクター:村田治作 印刷:株式会社山田写真製版所 製本:有限会社篠原紙工 ISBN:978-4-905360-36-0 価格:税抜¥8,000 あれから10年、その間にも何度も東北の太平洋沿岸に足を運ぶ度に息子の静をアシスタントとして連れて行った。 海岸沿いには裾野の広い防潮堤がどんどん築かれ、遠くからは海が望めず以前の面影はなくなっていくけれど、 防潮堤を越えれば以前と変わらない広い海が広がっている。驚くことに一本松は本当の意味で静物となったが、希望の象徴であることにかわりはない。小学3年生だった静は19歳になった。静と一緒に一本松の前で写っている父親はもういない。その写真を褒めてくれた母親も。世界中の人が外に出る際にマスクをするようになるとは。 そう考えると10年という時間は長く感じるが、僕にとっては、あの日が昨日のことのように思えてならない。だけど、じっとしてはいられない。ただ先へ進め。 プロフィール 小松 透 toru komatsu 1969年 宮城県生まれ。1994年 多摩美術大学芸術学科卒業。 写真家、TokyoLightroomプリンティングディレクター、Place M、RED Photo Galleryのメンバーとして活動。 1992年より「静物」をテーマに映像作品と写真作品を制作。 2016年11月 Place M出版より写真集「遠い渚 - a distant shore -」を刊行。同年、Steidl Book Award Japanにて、ファイナリストに選出。現在ドイツの出版社Steidlにて未だ写真集制作中。
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須田一政 Issei Suda 写真集「EDEN」
¥6,350
須田一政 写真集「EDEN」 発行:PlaceM 発売:2020年11月01日 判型:W250mm x H250mm ブックデザイン:鈴木一誌 + 吉見友希 翻訳:ジョン・サイパル 協力:須田良子 製版・印刷・製本:株式会社光陽社 ISBN:978-4-905360-32-2 価格:税抜5,800円 暗闇の中で露光時間が過ぎるのを待っていると、暫しの拘束された時間は、思いがけない内省の時間になる。 三脚に据えたカメラの傍らに立つ自分が過去と未来の中心になり、いま、写真と共に在ることの至福感で満たされていく。 「EDEN」は、私の住む千葉で夜景を混ぜながら撮り下ろした作品群だ。 楽園という抽象的な概念を、どこまで日常の風景に浮かび上がらせることができるかと試みたのだが、この写真を撮る孤独な時間こそが私の「EDEN」だったと実感したのである。 プロフィール 須田一政(すだいっせい) Issei Suda 1940年東京・神田生まれ。東京綜合写真専門学校卒業。演劇実験室・天井桟敷(寺山修司主宰)専属カメラマンを経て71年にフリーとなる。76年「風姿花伝」により日本写真協会賞新人賞、83年「物草拾遺」等により日本写真協会賞年度賞、85年「日常の断片」等により東川賞国内作家賞、97年「人間の記憶」により土門拳賞、2014年「凪の片」等により日本写真協会賞作家賞受賞。2019年3月7日千葉市にて死去。
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瀬戸正人 Masato Seto 「瀬戸正人 記憶の地図」展 図録
¥5,500
SOLD OUT
瀬戸正人 Masato Seto 「瀬戸正人 記憶の地図」展 図録 発行:日本カメラ社 発売:2020年12月15日 判型:W200mm x H215mm 240ページ 印刷:大日本印刷株式会社 ISBN: 978-4-8179-2181-9 オリジナル特典:サイン入りオリジナルプリント付き 100部限定 (5 x 5 inch アーカイバルピグメントプリント) 価格:税抜5,000円 「瀬戸正人 記憶の地図」展 東京都写真美術館 2020.12.1(火)—2021.1.24(日) https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3842.html 福島県立美術館 2020.12.4(火)—2022.1.30(日) https://art-museum.fcs.ed.jp/%E5%B1%95%E7%A4%BA/korekara
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瀬戸正人 Masato Seto「深瀬昌久伝」
¥1,980
SOLD OUT
瀬戸正人『深瀬昌久伝』 発行:日本カメラ社 発売:2020年12月16日 判型:W130mm x H208mm 208ページ 印刷:大日本印刷株式会社 ISBN:978-4-8179-0033-3 価格:税抜1,800円
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瀬戸正人 Masato Seto「深瀬昌久伝」(プリント付き)
¥4,400
SOLD OUT
瀬戸正人『深瀬昌久伝』(プリント付き) 発行:日本カメラ社 発売:2020年12月16日 判型:W130mm x H208mm 208ページ 印刷:大日本印刷株式会社 ISBN:978-4-8179-0033-3 オリジナル特典:サイン入り筆者撮影プリント付き 価格:税抜4,000円
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トミモとあきな TOMIMO+AKINA 写真集 「MAMONO」
¥6,050
トミモとあきな TOMIMO+AKINA 写真集「MAMONO」 (表紙画像は色校段階のものです) 発行:Place M 発売:2020年10月30日 判型:W250mm x H230mm ハードカバー 寄稿:伊藤 俊治 翻訳:角田 耕一 意匠:小松 透 印刷・製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-35-3 価格:税抜5,500円 この作品は、虚実の中からの真実を探求する試みを「マモノ」という表題にのせて 制作したものです。「写真は何を写すのか」の私なりの回答でもあります。 ここでいうマモノとは、自分自身のことであり、同時に他者のことでもあります。 人は移ろう時間に流されながらも、様々な風景に出逢いながら生きています。周知 の通り、写真に写るのはカメラが捉えた風景です。我々が目で見た風景とは似てい るものですが違います。それは、虚と実の織りなす世界だと考えます。表層には虚構が積み上がっていてもその奥から突き破ってくるようなエネルギーが写真に宿る ことがあります。そんな写真の不思議を私は探求しています。ストレートに撮影さ れた写真だからこそ表現できる「目に見えなくても写真に写ってしまうもの」があ ると信じています。 2016 年に開始したこの「マモノ」シリーズの制作 5 年目の区切りとして写真集 『mamono』を出版させていただけたことは、Place M 出版はじめ多くの皆さまのおかげでございます。心より感謝いたします。 プロフィール トミモとあきな [とみもと・あきな] TOMIMO+AKINA 現代美術家、写真家。 写真作品を中心に「記憶との遭遇」をテーマにメディアを問わず作品制作して いる。人間の視線だけではなく機械の視線をも組み込むことで現実と現実味のギャップを探求している。脳は平気で嘘をつく。自身の記憶に騙されながらも 共有できる何かを信じ合って人々は生きている。同じものを見ても同じようには見えない。作品との出会いから新しい物語が再構築されていくことを目的に 制作している。主な展示に『マモノ』( 銀座ニコンサロン , 2018)、『HUMAN<3』 (haku kyoto, 2019)、トミモトラベル名義『私のバスはどこですか?』(六甲ミー ツアート , 2012)ほか。
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関根 大樹 Daiju Sekine 写真集「Wandering Nature」
¥3,850
関根 大樹 写真集「Wandering Nature」 発行:Place M 発売:2020年10月30日 判型:W255mm x H245mm 写真60点 ソフトカバー デザイン:小松 透 印刷・製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-34-6 価格:税抜3,500円 ネイチャーフォトを撮るように、都市を撮影する。 それは、私が生まれ育った場所であり、親しみを感じあるいはうとましく思いながらも、所与の条件としていつも周囲に存在した自然だから。またそれは、 情報を糧として暮らす私たちがテクノロジーの網の上に築いたもう一つの現実であり、絶えずデータは上書きされノードは接続切断されていく半ば仮想的な 社会空間としての自然だから。そしてそれは、二足歩行の動物集団が長年にわたり奇怪な建造物で高密度に織り上げた環境であり、その活動により惑星規模 の影響を生み出し地質時代にすら区切りを打ち込みながら、新たなウィルスの侵襲により動揺する自然だから。 街路を行けば、もはや誰の手にも負えない複雑な重層構造が立ちはだかる。一度に知覚できる限度をゆうに超えるオブジェクトの断片が四方から迫る、その 襞に分け入ってファインダーを覗き込むとき、風景は透明な輝きを放つ。地と図すらも定まらない、さまよえる自然の迷宮を、カメラをたよりに放浪する。 プロフィール 関根 大樹 Daiju Sekine 1982 年、東京都に生まれる 早稲田大学第一文学部 卒業 ワークショップ「夜の写真学校」28 期修了 現在、東京近辺で活動中 [ 個展 ] 2020年 「Wandering Nature」(東京・エプサイト) 2018年 「反遠近法 <contra-perspective>」(東京・銀座ニコンサロン、大阪・大阪ニコンサロン) 2015 年 「このようにして無限に進む」(東京・Place M) [ グループ展 ] 2018年 「ヤング・ポートフォリオ 2017」(山梨・清里フォトアートミュージアム)
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佐藤圭司 Keiji Sato 写真集「サバイサバーイ」
¥3,300
佐藤圭司写真集「サバイサバーイ」 発行:Place M 発売:2020年10月07日 判型:W297mm x H210mm 写真136点 ソフトカバー 制作:TokyoLightroom 編集・デザイン:小松透 印刷・製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-33-9 価格:税抜3,000円 成田空港の入国税関職員が僕に聞いた。「お仕事ですか?」「いいえ、観光です」僕のパスポートにはタイ王国への入国スタンプと出国スタンプがそれぞれ20個弱押されていた。この数年間、年に何度もタイ王国へ足を運んでいる記念碑だ。 初めての訪泰のきっかけはあるブログだった。日本から逃げるようにしてタイで沈没し、現地の風俗嬢と同棲をしている男の話だった。その男が見ている景色が見たくなった。その男が吸っている空気が吸いたくなった。その景色を撮りたくなった。 かくして僕はスワンナプーム空港に降り立った。僕にはブログの話し以外にタイの知識は何もなかった。ガイドブックを頼りに、しかしガイドブックに載っている観光地には目もくれずある場所を目指した。それはバンコクの中心地スクンビットから少し外れたプラカノンだ。ブログの筆者が風俗嬢と同棲をしていた場所だ。僕はBTS(市内を走る高架鉄道)に乗ってプラカノンの改札を出た。こうしてバンコクでの撮影が始まった。 僕の気分はサバイサバーイだ。サバーイは「気持ちいい」「心地よい」「快適」などの意味を持っている。僕は撮影の合間にフットマッサージを受けるのだが、マッサージ師に「サバーイ」と言うと「サバイサバーイでしょ」と言い直された。「サバイサバーイ」で一つの言葉になっているようだ。 昼の撮影、夜の撮影を終えて日付が変わった頃、僕はバービアのカウンターに座る。そして店のママにシンハーをオーダーする。ママは何だかんだと話し掛けてくる。僕はこの夜の街を眺めながらただ静かに飲みたいだけなのにそれを許してもらえない。シンハーのボトルが空になったのを合図に、100B札をママに渡し店を出る。セブン(コンビニはセブンイレブンもファミマもセブンと呼ばれる)に寄ってシンハーの缶を買ってホテルに戻る。今度こそシンハーを静かに飲みながらFacebookに書き込みをする。時計は午前2時を回った。日本時間では午前4時、新聞配達が朝刊を配り始めている頃だろう。一日が終わり僕はベッドに入り目を閉じた。サバイサバーイ。 プロフィール 佐藤 圭司 Keiji Sato 千葉県出身。写真家。夜の写真学校 第4期修了。 RED Photo Gallery の設立、運営に参加。メンバー。 2001年より各所にて40回以上の個展を開催。 HP: https://kbox.jp
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根岸栄介 Eisuke Negishi 写真集「SELF PORTRAIT」
¥4,620
根岸栄介 写真集「セルフポートレイト」 発行:Place M 発売:2020年9月26日 判型:W220mm x H297mm ハードカバー デザイン: 但馬園子 印刷・製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-31-5 価格:税抜4,200円
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山田秀樹 Hideki Yamada 写真集「映画館」
¥5,280
山田秀樹写真集「映画館」 発行:Place M 発売:2020年8月24日 判型:W297mm x H220mm 写真77点 ハードカバー デザイン:小松透 印刷・製本:株式会社イニュニック 価格:税抜4,800円 年々軒数が減り続け、今や絶滅危惧種となったピンク映画館。 そこに「映画鑑賞以外の目的」で集う人々は、新たな感染症の拡大を前にさらに行き場を失くしています。 もしかしたら消えてしまうかもしれないこの世界の記録を、今回は一冊の写真集に纏めました。 はたして「彼女ら」と再会できる日は、来るのでしょうか。
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小林マコト Makoto Kobayashi 写真集「廃業」
¥3,520
小林マコト写真集「廃業」 発行:Place M 発売:2020年8月20日 判型:W279mm x H220mm 写真69点 ハードカバー デザイン:小松透 印刷・製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-30-8 価格:税抜3,200円 廃業した店舗跡を見ると「刀折れ矢尽きる」という言葉が浮かぶ 経営の破綻か、人材の不足か、あるいは身体上の問題か そこからは経営者の無念がにじみ出ているかのようだ かすかに残る、店が賑わっていた頃の痕跡を見つけて 往時の光景を思い浮かべれば、店舗跡は雄弁に語り始める 小林マコト Makoto Kobayashi 1953年 長野県松本市生まれ 2012年 全日本写真連盟 青い実の会支部(清水公代氏主宰) 2013年 Workshop 2B(渡部さとる氏主宰) 2015年 Workshop 街を歩く(飯田鉄氏主宰) 2016年 夜の写真学校(瀬戸正人氏主宰) 個展 2017年「鋭角地」(Place M) 2018年「東京 鋭角地」(銀座, 大阪ニコンサロン) 2019年「廃業」(Place M) 2020年「廃業2」(Place M) グループ展 2015~9年「Continue」1~5 (Roonee 247) 他 写真集 2018年「東京 鋭角地」(Place M 叢書)
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佐藤圭司 Keiji Sato 写真集「張碓から忍路へ」
¥4,950
SOLD OUT
佐藤圭司写真集「張碓から忍路へ」 英題:COLD TOWN Hariusu\Oshoro 発行:Place M 発売:2019年10月07日 判型:W297mm x H220mm 写真84点 ハードカバー(スイス装) 制作:TokyoLightroom 編集・デザイン:小松透 英語翻訳:ハワード・ワイツマン 印刷・製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-28-5 価格:税抜4,500円 忍路湾沿いの国道5号線は2018年3月17日に閉鎖され、 積もった雪だけがただ静かにその道を覆っていた。 National Route 5 along Oshoro Bay was closed on March 17, 2018. Only the accumulated snow was silently covering the road. プロフィール 佐藤 圭司 Keiji Sato 千葉県出身。写真家。夜の写真学校 第4期修了。 RED Photo Gallery の設立、運営に参加。メンバー。 2001年より各所にて40回以上の個展を開催。 HP: https://kbox.jp
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山崎 茂 Shigeru Yamazaki 写真集「THE STATION 1974-77」
¥4,400
SOLD OUT
山崎 茂 写真集「THE STATION 1974-77」 発行:PlaceM 発売:2019年7月20日 判型:W297mm x H220mm 写真62点 印刷:株式会社イニュニック 製本:株式会社イニュニック ISBN:978-4-905360-27-8 C0072 価格:税抜4,000円
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